前回、去年からアトピー性皮膚炎で、、、と書きまして、色々自分の体で実験しながら、なんとかステロイドをやめ、アトピーが落ち着いたので、その体験談を書きたいのですが、
その前に、自分の娘が小さい頃アトピー性皮膚炎でして、それが治った話をまず書こうと思います。
その経験が今回の私の経験にも関係しているので。
娘は、赤ちゃんの頃、ほんとにほんとに、ひどいアトピーでした。
それは、今から17年前のこと、彼女が生後3か月だった時、まずはほっぺに赤い腫れのようなものができはじめました。
ちょうど、検診だったので、お医者さんにみせると、乳児湿疹ですね。
心配しなくても大丈夫と言われ、その日は、ワクチン接種の日でもあったので、娘は、ワクチンを打ちました。
一応乳児湿疹の塗り薬をだしてもらいましたが、よくなる気配もなく、むしろ、このワクチンの後、娘の湿疹はひどくなりました。
ワクチンが関係していたかどうかは今もわかりませんが、とにかくひどい湿疹で、
頭が湿疹で、ぼこぼこと松ぼっくりのように腫れ上がり、湿疹がほっぺだけでなく、全身に、本当に全身に広がりました。
皮膚科へ駆け込むと、
アトピーですね
と、言われました。
その時の、私の落胆はひどいものでした。
私は旅をしたり、ヨガをするようになってから、なるべくオーガニックな生活を心がけていて、
食べるものはもちろん、石鹸やシャンプー、洗濯洗剤なども、人と地球に優しいものを使うようにしていました。
自分の体の中は、けっこうクリーンだし、娘の肌に触れるものなども、できるだけオーガニックなものを使っていました。
だから、自分の子が、アトピーになるなんて、信じられなかった。
けど、目の前で、痒くて身をよじらせる我が子を見て、
きっと私の体毒が、、、と思いました。
一人目の子は、母親の毒をもらいやすいとか言うし。
ヨガをする前までは、ジャンクフードにお酒、タバコ、ありとあらゆる添加物、科学物質にまみれてましたから。
痒さで24時間不機嫌に泣き続ける娘の世話に明け暮れ、
腫れていく彼女のほっぺ、慣れない外国での育児、産後の疲れ、お医者さんと意志疎通できないストレスなどなど、
色々いっぱいいっぱいになってきて、私は彼女が5か月の時、娘を連れて一時帰国しました。
彼女の赤いほっぺを見て、日本の家族、友人は、口を揃えて、大丈夫、赤ちゃんのときは、こんなんもあるよと言ってくれました。
日本の皮膚科の先生にも見てもらいましたが、やはり、アトピーだと言われました。
フランスの先生と同じで、原因を特定するにはまだ早いから、まあ、様子を見て、ということでした。
彼女が食物アレルギーだったら、、、
小麦アレルギーだったら、、、
パンがダメ、クッキーがダメ、うどんにパスタ、ケーキもダメ。
彼女の未来を心配して、何度も泣きました。
こうならないために、オーガニックを選んでいたのに、どうして、、、。
フランスに帰って、ありとあらゆるお医者さんを回りましたが、だいたいみんな、同じような意見でした。
そしてとりあえず、ステロイドをだされました。
ステロイドの怖さをアトピーの友人から聞いていた私は、
絶対に娘にステロイドを塗りませんでした。
(湿疹にステロイドを塗ると、すぐよくなりますが、そのうち体が薬に慣れ、効かなくなり、さらに強いステロイドを塗る、また効かなくなり、さらに強いステロイド、、、皮膚がどんどん弱くなっていきます)
そんなとき、一人の本当に優しい、小児科の女医さんに出会いました。
先生は、まず、湿疹を治しましょうと言いました。
けど、先生、ステロイドは、、、
という私に、
あなたの言うことはわかります。
でもね、一度、この痒さをとめてあげないと。
眠れないと、よけいに免疫が落ちるよ。
しかも、私が調合するクリームだから、安心して。
と、言いました。
彼女の言葉がすとんと入って、娘にそのクリームを塗ってあげると。
ほぼ一年間、むずがって、夜中も泣いていた娘が、ぐっすり眠り、
次の日、つるんつるんのほっぺになっていたのです。
ほぼ一年間、真っ赤に腫れ上がり、ひび割れて、がさがさだった、小さな娘のほっぺ。
血が出るまで、掻きむしられたほっぺ。
あの日の彼女の笑顔、今でも忘れることができません。
キラキラ笑って、本当に今まで、痒くて、つらかったんだなあって思いました。
でも、、、その時は、頬がひどかったから、頬に塗ったのですが、
そこの湿疹が消えると、ひじに湿疹がでてしまいました。
やっぱり、彼女の体の中で、何かが、うまくいっていないのだと思いました。
娘のアトピーを治したい。
でも、いったいどうすればいいのか、、、
薬を塗らなければ、すぐに赤く腫れるほっぺ。
寒くなると、やはりまた湿疹がひどくなりはじめて。
とにかく、
とりあえず、
インドに行って、一旦リセット。
すると、まさか、まさか、なんと娘のアトピーが治ったのです。