当時、私はフランスに住んでいまして、フランスには、5週間の有休休暇があり、みんな普通に取得します。
私は前夫がフランス人だったので、アトピーだった娘が1歳ちょっとのとき、その有休で、1ヶ月、インドに行きました。
南インドで過ごそうと、私達は、ゴア空港に着き、列車にゆられ、大好きなゴカルナという街に着きました。
今でも、はっきりと覚えています。
フランスをでるときには、赤く、がさがさしていた、彼女のほっぺや肘。
が、
ゴカルナに着く頃には、赤い腫れがひき、
次の日には、キレイに治っていたのです。
本当に本当に、びっくりしました。
いったい何が起きたの?って。
けど、やっぱりインドだから、
、、、やっぱりな
なんて思ったりもして。
けどね、やっぱり何が原因で治ったのかなって考えましたよね。
で、多分次の3つではないかと、私は思っています。
①娘の免疫力が、ちゃんと仕事をもらったから説
これはまた、奇跡みたいな話なんですが、
娘を連れて初めて日本へ帰る時、飛行機の隣の席の方が、看護学校の先生で。
ご迷惑をおかけしますが、泣かせないように、気をつけますので、、、と、小さくなる私に、
泣かせないようになんて。
赤ちゃんは泣くのが仕事でしょう。
私は看護学校の講師です。学生を連れての研修旅行の引率ですが、移動中も困っている人がいれば助けるように、学生にも言ってあります。
何かあればお手伝いしますので、おっしゃってくださいと、
一人、赤ちゃん連れでの15時間の飛行機移動、不安でしかない私に、
なんとも心強い一言をかけてくださって。
学生の皆さんにも、娘を可愛がって頂いて、感謝でした。
で、世間話のついでに、この子、アトピーがひどくてって言ったら、
まあ、色々原因については言われてますが、
先進国が清潔すぎて、免疫がすることなくて、異常な反応をしてしまうってゆう説がありますけどねえ
って教えてくれたのです。
そもそも、全てのアレルギー疾患は免疫の異常反応で、
本来、免疫といのは、体にウィルスなどの敵が入って来たときに、戦うのが仕事なんですが、
先進国はあまりに清潔で、無菌で、戦う相手がいなさすぎて、アレルギーなど、異常な反応をしてしまうらしいです。
だから、娘はインドに着いたとたん、戦う相手がいっぱいいて、(インドは無菌とは言い難いので)
彼女の免疫がフル活動、仕事いっぱいもらったので、アトピーが治ったのではないかという説。
②汗をいっぱいかいたから説
娘がアトピーになった時、私の弟が、どこから聞いてきたのか、
水いっぱい飲ませて、汗をいっぱいかかせたら治るらしいよって言われました。
確かに、フランスの夏に比べれば、インドは蒸し暑く、汗ダラダラ。
娘もそれまで見たことがないくらい、汗をかいていました。
汗でデトックスできたのでは?説。
③私自身と私の母乳にストレスがなくなったから説
最後は、フランスのホメオパシーの先生に言われたのですが、
「エグゼマ(eczema、湿疹)の語源を知っていますか?
ema エマはエイムaime(愛)、eczエグは否定形、ないってことなんです。」
湿疹とは、愛がないってこと。
帯状疱疹など、ストレスは肌にもでますもんね。
私は産後のホルモンの乱れから、疲れをずっと引きずって鬱っぽくなっておりまして、さらにフランスでの育児に、かなり苦戦していました。
完全母乳で娘を育てていましたが、その母乳の味が、私の感情だとしたら、
美味しいとは言いづらい、母乳がでていたのでは、と思います。
それがインドに来て、私がリラックスすることで、娘もリラックスし、母乳もリラックスした味になったのかな。
ママのリラックスとリラックス母乳でアトピーが治ったのでは?説。
果たしてどれが正解か、あるいは、この3つの中に正解があるのか、私には分かりません。
私は3つともの、相乗効果かなと思っているのですが、
とにかく、娘のアトピーは、インドに行って、治ってしまいました。
インドを去って、フランスに戻ると、少しだけ、ほっぺが赤くなり、
やっぱりインドじゃないとだめなのかと、がっかりしかけましたが、
結局、次第に湿疹は消えていきました。
それ以来、冬や受験やテストなど、ストレスがかかると少しだけ、ひじに湿疹がでることがありますが、
本当に少しで、あの頃を思うと、アトピーは治ったと言っていいと思います。
オーガニックで育てた娘がアトピーになって、
絶対使わないって思ってたステロイドを塗ったら、
娘がすやすや眠るようになって、
寝不足と疲れで、余裕のなかった思考に少し余裕がうまれ、
インドに行ったらどうかな?と思うことができ、
インドに連れて行ったら治った。
なんというか、
オーガニックや、現代医療を避けることにこだわりすぎるのも、なんか違うのかも。
かといって、痛くなったら鎮痛剤、とりあえず抗生物質、アトピーにはステロイドを塗り続けるっていうのも、違う。
やっぱり、バランスが大事なのではと、思うようになりました。
まずは、眠れること。
眠れないほど、痛かったり、痒かったり、つらい時は、
薬に頼っていいと思う。
(発熱は別と思っています)
というのが、私の現代医療と、自然療法への考え方でした。
基本的には今も同じよう考えていますが、
今回、自分がひどいアトピー性皮膚炎になり、ステロイドへの考え方は慎重になりました。
次は今も治療中の、自分のアトピー性皮膚炎について、綴りたいと思います。