淡路島、中学校連合音楽会で思ったこと

先日、娘の通う中学校が参加するということで、

兵庫県中学校連合音楽会に行ってきました。

この連合音楽会は、中学校総合文化祭音楽部門・伝統音楽発表会でもあるということで、

合唱だけでなく、淡路島各中学校の吹奏楽部の演奏や、

伝統音楽の演奏も聞くことができてしみじみ、

やっぱり、音楽っていいなあと思いました。

場所が、淡路島一の音響を誇る、しずかホールでの開催だったのですが、

いやあ、ホールってすごいですね。

その2日前に、中学校の文化祭で同じ歌を体育館で聞いたのですが、

えー!!!全然違う!

めっちゃ上手い!

めちゃ練習したのか?

ホールだからいつも以上の力がでたの?

かもしれないけど、

ホールの音響てすごいのかもしれない、と思いました。

あるいは、しずかホールの音響が、すごいのかもしれません。

ホールで音楽を聞くなんて、いつ以来だったか。

ライブハウスとか、フェスばかりだから、

フカフカの良い椅子にゆったり座って音楽聞くって、なんて心地良いのでしょうって、

私、大人になったんやなあなんて思ったりしていました。

どの合唱も、吹奏楽部の演奏も素晴らしくて、すごく楽しませてもらいながら、

ふと思ったことがあって。

自分の中学校に、吹奏楽部ってあった?

皆さんの中学校は、吹奏楽部ありました?

もしかしたら、あったのかもしれないけれど、どうも記憶にない。

私は中学校時代はソフトボール部員で、

練習の間、演劇部の「あめんぼあかいなあいうえお」という大きな声が聞こえていた記憶はあるけど、

果たして管楽器なんて鳴ってたかな?

文化発表会みたいなので、演劇部の発表はあったと思うけど、

吹奏楽部??

っていうか、この楽器揃えるの、すごいお金かかるよねと、

兵庫県はお金持ち?いや、教育にお金を使ってくれてるってこと?、

あるいは、淡路島の3市(淡路市、洲本市、南あわじ市)が、教育にお金を使ってくれてるのかな?

なんてふと思って。

私は、先日舞台上にあった楽器の中では、

木琴、鉄琴、ドラム、トライアングルにピアノくらいしか触ったことがないけれど、

ああやって子ども達が、大きな管楽器や、フルートやクラリネットを演奏する機会を得ることができるって、

本当に恵まれているなって思います。

それを、あんな素晴らしい舞台で発表できる。

恵まれている。

そんな時、私はどうしても裸足で働くインドの子どもの姿が、

「お土産2個1ドル」って言いながら、観光客を追いかけ続けるカンボジアの子どもの姿が

脳裏に浮かんで、

複雑な気持ちになる。

フカフカの椅子の上で。

だから、子ども達の歌や演奏は、心に響く。

きっと、だから、

こんな世界だから、子ども達の奏でる音楽が心を打つ。

プロじゃない子ども達の音楽に、

時にプロの音楽を聞く時より涙するのは、

自分の子どもの成長を実感するから、ということもあるけれど、

きっと、子ども達の純粋な(思春期で絡まってしまった部分も含めた)気持ちや、ひたむきで一生懸命な姿に、

心を打たれるから。

思春期より、複雑に絡まってしまった大人の心に、

まっすぐな音を、届けてくれるから。

その音には、たくさんの練習や、その子の気持ちがつまってるから。

ややこしくなってしまった大人の心に、たくさんの感動を届けてくれました。

どうもありがとう。

素晴らしい歌、演奏でした。

この音楽会は、今年3年ぶりに保護者の鑑賞ができるようになったそうです。

コロナ禍の吹奏楽部員で、悔しい思いをした子どもさん、親御さんもいらっしゃると思います。

せめて、この子達が学ぶ機会を失ったり、

この子達の子どもが、

子どもの、そのまた子どもが、

裸足で歩いたり、自由を奪われたりすることがないように、

いつまでも、

平和に

音楽を楽しめるように、

音楽を楽しめる環境が続くように、

守らなきゃって

なんだか、そんなことを思った連合音楽会でした。

裸足の子どもも、お祭りでは、歌い、踊ります。

だから、音楽が好きなんです。

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