田舎移住と子ども|運動会に思う

先日、子どもの運動会がありました。

私、都会の運動会で親御さんの、自分の子どもの写真やビデオを撮りたいがために、必死になりすぎて、

周りが見えない感じが苦手で。

本当ね、殺気立ってますよね。

さらには、最前列で日傘をさしたり、テントをはったり、

学校側が、日傘、テントのご使用はご遠慮下さいって、ちょっと考えれば、わかりそうなことをお知らせする始末。

決して娘が以前通っていた学校を悪く言うつもりはないです。

ただ、私は、人が優しくなるには、他の人を思いやるには、充分なスペースが必要だと思うということをお伝えしたい。

娘が淡路島の学校へ通いはじめて、はじめに言ったことは、

足を踏まれることがない

から、

上靴が汚れない

でした。

彼女のクラスは、今、1クラス10人。

以前は30人を越えていました。

机と机の幅が狭い中、走り回る子ども達。

ぶつかったり、足を踏む、踏まれることは、日常茶飯事。

私達だって、わざとでないにしろ、足を踏まれたり、ぶつかると、どきっとしますよね。

私達だって、満員電車、嫌ですよね。

小さなことでも、それが日常って、やっぱり子どもでも、気持ちが擦れていくと思うのです。

そんなことを考えながら、迎えた運動会。

びっくりしたのが、場所とりに必死になる様子もなく、皆さんゆったりと学校へ。

えー!早朝から開門を待つお父さんがいない!

ビデオ撮影のための脚立が並ぶこともなく。

好きな場所で、お互い気づかって撮影する様子に、全然前と違う、、、と驚くばかり。

すてきな運動会だなあと思いました。

スペースの余裕って大事だなあと思いました。

以前にも書きましたが(前の記事)、心の余裕って、場所の余裕でもあると思うのです。

だから、あなたや、あなたの家族がイライラしているのは、充分なパーソナルスペースがないからかもしれない。

イライラは伝染するし、穏やかさも、伝染します。

スペースがないと、余計に。

私の子どもは、淡路島の学校に通うようになって、穏やかな表情で帰ってくるようになりました。

それは彼女のまわりの環境が穏やかだから。

家に帰った後は、私と一緒なので、私が常に穏やかでない分、イライラしたりもありますが。

最近流行りの片付けも、場所の余裕をつくる、ということでもあると思うのです。

場所の余裕は、心の余裕を生みます。

自分の子どもを見たいのに、見えないからイライラするのですよね。

少し場所をずれれば、自分の子どもが見えたら、イライラしないですよね。

、、、だからイライラしたくない人は、どんどん脚立が高くなるのか。

でも脚立の後ろは、もう完全に何も見えないのですよね、、、。

自然のそばでの子育ての大きな魅力は、この充分なスペースから生まれる穏やかさの中で、子どもが育つということ。

自分さえよければいいとか、自分なんかどうでもいいとか、そういう空気に触れる機会が少ないということ。

娘は今4年生。心配していた転校も、すんなりといけました。

ありがたい。

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