私が田舎に移住したい理由と都会暮らしに感じること

私が自然の中で暮らしたいって思ったのは、前にも少し書いた、モロッコの砂漠で、キャンプ生活をしていた時。

オアシスに湧き水を汲みに行って、火をおこしてご飯を作る。

毎回オープンエアートイレで、夜は焚き火か、ろうそくの灯りだけ、テレビもラジオも、もちろんスマホもなくて、砂漠だから夜はめっちゃ寒くて、昼はめっちゃ暑い。

ただ生きることに、時間がかかる生活を、1ヶ月くらいしてたかな。

いつしか、便秘に苦しんでた私が、毎日毎日快調で快調で。

小さい時は下痢、大きくなったら便秘と胃痛という人生を送っていた私に、初めて訪れる快感。

快便が続くってすごい!

そして、ふと、

私、今、ストレスがない!

って思った。

、、、そりゃあね、当時若干23歳ですよ。

就職や住宅ローンの年齢制限も知らなければ、仕事もしないでキャンプごっこですからね、子どももいないしね、お気楽なもんですよ。

そりゃあ、ストレスフリーやっちゅうねん。

でもね、

都会で生まれ育って、OLしてね、アトピー掻きむしりながら、なんかおもんないなあ、どうせやったら戦争でも起きればいいのにとか思って、便秘してね、下剤飲んでた子が、アトピー治って、お腹の調子までよくなると、

おや?

もしや?

自然ってすごいかも!

って思ったわけです。

そして、薪を拾いに行ってから火をおこして、ご飯作ったり、コップ一つがやっと入る小さな小さな泉から水を集めたり、ただ生きることに時間がかかる日々の中で、

生きるって、ものすごくシンプルなんだ!

なんて思ったわけです。

あの時、自分の中で、からまって、がんじがらめみたいになってた、生きることへのイメージが、しゅるんと、ほどけた。

それは、空気が新鮮だったからか、天然のお水がおいしかったからか、野菜に食物繊維が多かったからか。

砂漠の静けさか、星空の美しさか、太陽の暖かさが身に染みたからか。

ストレスがないから、快便になったのか、快便になったから、ストレスを感じなくなったのか。

とにかく、あの時から、私は自然に近く、生きて行きたいって思った。

子どもができたら、なおさらって思ってた。

そして今、私の娘は4才から9才まで大阪で育ちました。

決して自分の理想とする子育てはできなかったけど、まわりのサポートにはすごく感謝しているし、都会なりに、彼女に自然の気持ちよさを伝えようとしてきました。

でもやっぱり、都会は忙し過ぎます。

そして、あまりに密集している。

人も家も道路も。

せっかくカフェに入っても、隣の席と近すぎて、

せっかく一軒家を買っても、窓を開けたら隣家の壁で、

せっかくドライブ行っても渋滞。

確かに、それを、せっかく、、、と思わず、幸せに暮らしている人もたくさんいると思います。

でも、私には、人との距離が近すぎるから、みんな人と壁をつくっているように思えるのです。

スマホで視界を閉ざし、イヤホンで声をさえぎる。

あまりにせまいパーソナルスペースでは窮屈で、液晶画面の中に広がる、広い世界に身をゆだねる。

あまりに長く窮屈な思いが、絶叫や絶賛、絶品や絶景、何か絶するものを求める。

特に絶景には、溢れる観光客を飲み込んで、あなたに一人ぼっちを感じさせるパワーがあるから。

自分の存在より、自然の方が大きく、自分は一人ぼっちだと感じると、人は自然と優しく、人に寄り添うようになると思うのです。

その孤独はあたたかで、柔らかい。

自分で気づかずに作ってしまった壁の中で感じる、都会の孤独は、冷たくて、硬い。

それはまるで、私が何人も何人も施術してきた体みたいに。

だから私、自然の近くに移住したいのです。

自然は人を優しくするから。

私がモロッコで感じたみたいに、あなたの心が、しゅるんとほどけるような場所をつくりたい。

少しずつ、少しずつ、準備してます。

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