ヨガ歴20年にして|ヨガ チッタ ブリッティ ニローダハとは

 

今日は4月7日。お子さんがいる方にとっては、新学期ですね。

うちも、クラス替えに不安を覚える娘を送り出しました。

 

もうずっと、ブログもインスタも放置してるな、、、放置しすぎやな、、、と思いながら、なかなか更新できずにいました。

 

3月、4月は公民館のクラスがお休みなので今、やっとこうしてブログ書いています。

なんやかんや、お陰様で忙しくお仕事させてもらえていて、さっきサロンのホームページを修正がてらチェックしたのですが、プロフィールにヨガ歴、セラピスト歴を載せていて、

 

ふと、

 

 

ヨガ歴20年。

 

 

 

という言葉に、手が止まりました。

 

 

 

あれから20年経ったのか。

 

 

20年前、ヨガを学ぼうとインドに向かった時、20年後、シングルマザーとなり、子どもを連れて、淡路島でヨガを教えるなんて想像だにしてなかった。

 

 

あっちこっち、あれやこれや、興味の移ろいやすい自分が、20年も、同じことを続けることができるほど、ヨガには魅力があるんだなと改めて実感しています。

 

 

ヨガは本当に私の道標であり、私の支えで、

迷った時、悩んだ時、苦しい時、辛い時、私に道を示し、背中を押してきてくれました。

 

 

だからこそ、ヨガの素晴らしさを伝えたいって思っているのですが、ちょうどこの前、私がヨガを学ぶ、実践する上で、一番大切にしている言葉をクラスで紹介したんです。

 

それは、

 

 

 

YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH

 

 

ヨガとは心の作用を止滅させることである

 

 

以前にもヨガとは運動ではありませんで紹介したことがありますが、

 

 

この言葉に初めて出会った時、本当に衝撃的で。

 

 

 

ああ、なんて奥深く、難しいことに自分は手を出したのだろう、

 

 

ああ、でも、ヨガとはそういうものだったのか、

 

 

とヨガの雷に打たれました。

 

 

あれから20年、まずはアーサナ、プラーナーヤーマを伝えることができれば、、、と思い、探り探りヨガを教え始め、

 

やっとこないだ自分の言葉で、この、自分にとって一番大切な言葉、一文を紹介することができたので、ここでも私の思う、

 

YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH

 

ヨガ チッタ ブリッティ ニローダハ

 

を伝えたいと思います。

 

 

まず、ヨガ

 

このヨガは、みなさんの想像するアーサナ(ヨガのポーズ)だけでなく、調気法(呼吸法)や瞑想、読経やヨガ哲学の勉強、ヨガ的生き方など全てをひっくるめたヨガ、ということです。

 

そして、チッタ

 

チッタとは心の総体ということなんですが、心ってなんでしょう?って皆さんにお聞きしたら、気持ちとか、想い、脳の働き、自分自身、自分の中心、軸などなど、いろんな答えが返ってきました。

 

心って一言で言っても、人によって実に様々な捉え方があるということが分かります。

 

 

ヨガでは、すごーく簡単に説明すると、心を3段階に分けて捉えていて、それを、マナス、ブッティ、アハンカーラと呼んでいます。

 

例えば、あなたが生まれたての赤ちゃんだとして、

 

 

初めてりんごを見ました。

 

 

あなたはりんご(それがりんごという名前ということも、食べ物であることも知らないわけです)を認識しますが、それはそこに在るだけです。

 

 

これがマナス。

 

 

少しずつあなたはそれが、“赤い“、ということや、“丸い“、“甘い“(時に酸っぱいものある)、“美味しい“、“果物“、“りんご“と呼ぶこと、英語ではAppleということ、などなどを学習、記憶していきます。

あなたが今まで学習、記憶、経験してきたもの全てが反映されて、その反映されたりんごを、“りんご“だと認識し、識別します。

マナスが認識したりんごとは、違うことがわかるでしょうか?

 

これが、ブッディ。

 

 

そして、アハンカーラ。

 

もしあなたが赤ちゃんなら、触ってみようと思い、手を伸ばすでしょう、

もう食べたことがあるなら、食べようとするでしょう、

りんごについて、良い思い出があるならそのことを思い出すかもしれないし、悲しい思い出があるなら、りんごから目を背けるかもしれません。

アップルのマークを思いだし、新しいiPhoneを検索するかもしれないし、ヨシタケシンスケさんの「りんごかもしれない」を思い出して、彼の新しい絵本のことを考えるかもしれません。

 

これがアハンカーラ。

 

 

この全部をひっくるめたものが、チッタであると。

 

では、このチッタ、大人の私達だと、こんな感じ。

 

あなたが誰かに無視されたとします。

 

まずマナス。

 

誰かがあなたの呼びかけ、あるいは存在に気づかなかっただけ、あるいは気づかないふりをしただけです。

 

すると、ブッディがフル回転、あなたのスーパーコンピューターが過去のデータを元に偶然なのか、意図的なのか、悪意があるのか、無視された後は自分がどうなるか、などなど瞬時に調べ上げ、

 

これは悪意のある無視だ、とブッディが判断します。

 

するとアハンカーラが、

 

一日中無視された映像を頭の中で流し続けたり、仕返しの行動に出たり、無視された原因を考え続けたりするわけです。

 

 

その無視は、偶然だとブッディが判断することも、もう一度とびきりの笑顔と、大きな声で話しかけるというアハンカーラもあったのに。

 

この一連の作用が、一瞬で起きるので、私達はチッタに巻き込まれ、悶々としやすい。

 

なので、

 

CHITTA 心の  VRITTI 作用 を

 

NIRODHAH 止滅、コントロール

 

しましょう、

 

それがヨガですよ

 

と。

 

 

私たちは、太古の昔から生き延びるために、危険を察知、回避する必要があり、どうしても物事をネガティブに悪い方向で考え、それに備えようとします。

ネガティブバイアスがかかったチッタの、自動操縦状態と私は呼んでいます。

 

きっとあなたには、十分に食べるものがあり、温かなお布団があって、木の実を探す必要も、洞窟で野獣に怯えながら眠るわけでもないのに、

 

昨日起きた出来事、明日起きるかもしれない出来事を心配し、不安になり、チッタはいつも大忙しです。

 

 

でも、あなたはチッタをコントロールすることができます。

 

さらに、チッタを止滅させることができます。

 

 

私もまだまだ、チッタの暴走を止めることができず、何日も同じことをぐるぐる考えたり、失敗を責め続けたりします。

 

 

でもヨガが、昨日でも、明日でもなく、

 

今日、

 

 

今、ここに、

 

 

心を、チッタをとどめなさいって教えてくれるんです。

 

 

その繰り返しで、私は今、ここでこうして海の見える部屋で、バランスボールに座りながら、ブログを書くことができています。

 

喉が乾けば、お水が飲め、大好きなチャイを飲むこともできます。

お腹がすけば、娘に作ったお弁当の残りとお味噌汁があります。

 

 

私は“今“幸せなんだって、教えてくれます。

 

それが、私にとっての

 

 

YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH

 

ヨガとは心の作用を止滅させることである

 

 

皆さんと共有できたらいいな。

 

 

管理人トゥルシ

ヨガ・アロマ・タイ古式マッサージ、癒しサロンTulsiのあきこです。
バックパッカーとして世界を歩き、国際結婚→離婚後、シングルマザーとして淡路島で小さな暮らしを営んでいます。
一杯の、読むハーブティー。
日々のヨガっぽい気づきや、心と体をやさしく整えるヒントをゆるりと綴っています。

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