うちに i pad がやってきて、こないだから、スタジオの方向けにオンラインクラスをさせて頂いています。
私はレッスンの初めにOmというマントラを唱えるのですが、オンラインクラスの生徒さんの中には、
私のレッスンが初めてという方もいらして、マントラの説明をさせてもらったのです。
これが、やっぱりどうしても宗教的な響きがあって、昔、真理教の事件があったりして、Omを唱えたら警察呼ばれた、なんてエピソードを聞いたこともありました。
(ちなみにヨガはどの宗教も否定せず、むしろ全宗教を包括しています)
なので、レッスンを始めた頃はもちろん、唱えるべきか否かで悩みましたし、
今でも、どういう風に言えば、何故マントラ唱えた方がいいのか、伝えるのが難しいなと思っています。
今回、どういう風にマントラを伝えるかで、ふと気づいたことがあったので、記事にしようと思いました。
インドのヨガクラスでは必ずレッスンの始まり、先生によってはレッスンの終わりにも、マントラを唱えます。
ちなみにタイマッサージの始めと終わりにもマントラを唱えます。
マントラとは真言、祈りの言葉、聖なる言葉です。
南無阿弥陀仏も、南無妙法蓮華経も、アーメンも、アーミーン(イスラム教)もマントラです。
そして、言葉というより、音です。
わたしがインドで、マントラに抑揚をつけて唱える、チャンティング(読経)を習っていた先生は、
マントラの意味が分からなくても、その音にパワーがあるから、ただ無心で音を唱えなさいっておっしゃってました。
特にOmは、宇宙が始まった時の音。
細く分けると、A U M 、あ う んの音になります。
これ、レッスンで言うことがあるのですが、試しに舌を上顎からも下顎からも外して、音を出してみてください。
それが、あ。
次に舌を上下どちらかの顎につけて、音を出してみてください。
それが、う。
次に口を閉じて、音を出してみてください。
それが ん。
じゃ、口閉じて音を出して、音を出したまま、口を開けてください。
それが、ま。
続けると、まま。
全ての始まりである、母。
世界のほとんどの国が、お母さんのこと、ママとか、マミー、マム、ママンって言いますよね。インドでは、アンマと言います。
日本は何故か、おかあさん。でもね、赤ちゃん言葉で、ご飯のこと、
まんまって言いますよね。
すごく日本人らしいなあって思って、これ発見した時、妙に感動しました。
言葉が先ではなく、まずはそこに音があって。
宇宙の始まりの音は、あなたが始まった時の音。
で、さっき書いた、アーメンやアーミーンも同じAとMの音でできてますよね。
そして、Om、A U Mには、たくさんの意味があると言われています。
A U M の順番に、
目覚めている状態、夢の状態、眠りの状態。
過去、現在、未来。
言葉、心、呼吸。
長さ、深さ、広さ。
男性、女性、中性。
欲望のないこと、恐れのないこと、怒りのないこと。
創造、維持、破壊。
など。
それら3つを統合したり、超越した状態があうん、Omだと言われています。
で、そんなAUMの意味を並べ立てても、しっくりこないなって思っていて。
そして思い出した昔の授業。