いきなりですが、私、大学に行ってません。
私の世代(アラフォー)だと、ほんとんどの人が、大学か短大、あるいは専門学校に行ってると思う。
例えば私の高3のクラスは、8割は進学だったと思う。
私は勉強が嫌いで、なぜこれ以上まだ勉強しなくちゃいけないのか、勉強はこりごりって感じで、
家の事情もあったし、高校斡旋でとある会社にOLとして就職しました。
一太郎とロータス123の時代。今で言うエクセルとワードです。
ありがたいことに、職場環境もよくて、すんなり仕事してたのですが、
全然楽しくない。
ひたすら週末を待って、週末にあほみたいに遊んで、
日曜日の夕方、サザエさんになると、ぐーーーーーんと気持ちが落ち込む。
まさにサザエさん症候群。
月曜日、会社に行ったって、みんな優しくていい人だけど、しゃーなしで働いてる感がはんぱなくて。
若干18歳だった私には、人生をただ消化してるようにしか見えなかった。
ブーブー言ったって、世の中そんなもんよって感じで、
好きなことでご飯食べていけるなんて、よっぽど才能ないと、
世の中のほんの一握りやで
といのが、うちの親、あるいは世の大人達の意見だった。
私、ここでずっと働いて、
40、50歳になった時、こういう感じで年とるのかなって思った。
それは嫌!って思って、
インドに行ったんです。
でね、ガンジス川に行ったんです。
死体が焼かれてるんです。
そうか、私もいつか死ぬんだって思った。
いつか、絶対死ぬ。
世の中に絶対はない(だから、もしもに備えてみんな保険かけたり、貯金したりしますよね)、
けど、誰もがいつか死ぬってことは
唯一、世の中にある絶対なんだ
って思って。
そしたら、死ぬまでの時間て限られてるやん。
それだったら、その時間を楽しくて、おもしろい時間でうめるほうが良くない?
サザエさん見て、落ち込んでる時間、もったいなくない?
つーか、楽しくない仕事してる時間、もったいない!
って思って。
で、インドから帰ると、バブルが崩壊しました。
株券は紙切れになり、父の給料は半分になったというのがうちの家に起こった出来事で、
他にも友達が大学に通えなくなったり、親の会社倒産するとか、働いてた子は給料もらえないとか、
今まで年功序列で勝手に給料あがって、いくら有給休暇が流れても、終身雇用だけを頼みの綱でがんばってても、
もう綱はいつ切れるかわからない。
そんな時代がやってきて、誰かの綱にはぶらさがらないって思って
会社辞めました。
20歳だったし、会社辞めることは、そんなに悩まなかったです。これが、30歳以上だったり、家族がいたりすると、相当悩むと思います。
けど、そこからが問題。
じゃあ、何を仕事にするのか。
自分の人生を楽しい時間でうめるには、好きなことを仕事にしないと。
自分の好きなこと、興味があることって、、、。
旅(インド)と、、、、、、、お芝居?
芝居かあ。
オーディション雑誌を立ち読みして、うじうじしてた私。
ちなみにインターネットはまだ普及していませんでした。
インド行きの切符は買えても、芝居への一歩がだせない私。
けどある日、勇気をだして友達の一人に、お芝居してみたいって言うと、なんと、
友達劇団やってるで、紹介したろか
って。
やっと何か、自分の人生が動きはじめたような瞬間でした。
その劇団に入って、舞台にも立たせてもらいました。
そしてその劇団で学んだことは、すごく大きかった。
一番は、やはり
人様にお金をもらうってことは、プロ。
そこにアマチュア劇団もプロ劇団もない。
だから、プロとして、その頂いたお金の価値を越える仕事をする。
って教えは、ずっと大切にしています。
他にも、発声練習とか、羞恥心をなくす練習とか、今思えばヨガのレッスンに、すごく役に立ってます。
そして、みんないつかは、芝居で食べていきたいって
芝居が好き
だから日々のバイトもがんばれるって姿が、すごくかっこよかった。
でも、、、芝居楽しかったんですけどね、
どうしても飛行機に乗って、どっか行きたくて。
インドに行きたくて。
芝居より、旅のほうがおもしろいかもしれない。
なんて思いはじめて。
で、さくっとチケット買っちゃうのですよ。
微塵もうじうじせず。
旅をしながら生きていくって、ノマドワーカーという可能性に気づく先見の明は残念ながら私にはなく、
旅をしながら食べていこうとして、アクセサリー作ってみたり、編み物してみたり、写真売ってみたり、あとジャグリングもしたな、色々試したけど、
それこそ才能なくて。
そんな旅の途中、私はモロッコでヨガと出会ったのです。(ヨガとの出会い)
その後、少し友達に手ほどきを受けて、
ヨガを教えることを仕事にしたいって思いました。
25歳のとき。
そこから今まで。15年の月日が流れました。