AWAJI BEACH YOGA(淡路ビーチヨガ)に参加します|ビーチクリーンとカルマヨガとタイのトイレ

淡路島では3年前から、慶の松原という、

日本の渚百選、日本の海水浴場88選、日本の夕陽百選、快水浴場百選、

という選ばれっぱなしのビーチで、

AWAJI BEACH YOGA というヨガのイベントがあります。

美しいビーチで、サンセットを眺めながらのヨガなんて、気持ちいいに決まってます。

ビーチクリーンなどもされていて、素敵なイベントだなあと思っていたところ。

私もビーチクリーンと、ビーチヨガ、やりたいなあと思っていたところ。

友人が、フェイスブックでインストラクター募集してるよーって、教えてくれたのです。

これは、応募せねばっ

と、ヨガへの熱い思いを書き連ねたメールを送り、

面談してもらえることになり、

で!

スタッフ・講師として、参加させてもらえることになりました!

こないだ、スタッフミーティングがあって、緊張しながら行ってきました。

淡路島でヨガを教えている、素敵な先生方やスタッフさんと出会うことができて、

ヨガや、心とカラダのこと、環境のことや、子どもの教育のことまで、

興味深いお話がたくさんできて、とっても楽しい時間でした。

ヨガを愛する人独特の、ポジティブで、力強くて、優しい空気感に、なんだか名残惜しい気持ちになりました。

このAWAJI BEACH YOGA の素敵なところは、

ビーチクリーンを参加者みんなでするところなんです。

こないだの集まりで、ある先生がおっしゃっていたのですが、

ヨガはマットの上だけでするものではない

と。

本当に、そう思います。

インドでヨガを習うと、どこでもカルマヨガの時間があります。

だいたいは、みんなで使うスペースの掃除だったり、

食事の手伝いだったりするのですが、

決して、ただのお手伝いの時間でも、いいカルマ(業)をつもうという時間ではなく、

その行為をしている時に、自分は何を感じ、

何を考えているのか、自分を見つめる時間であり、

さらには、ただただ、今している作業に集中する、

いま ここ に気づく時間でもあるのです。

私は以前、タイのsuanmokkh(スアンモク)というお寺に瞑想のリトリートに行った時、

カルマヨガで、トイレ掃除にあたったことがあって。

その時の自分の心の荒れ様ったら、恥ずかしい限りでした。

10日間、何も読まない、見ない、聞かない、話さないで、

とにかく、瞑想して、自分と向き合うというリトリートなんですが、

タイなので、トイレは基本、水なんです。

トイレットペーパーを使わないってことなんです。

トイレットペーパーは、トイレに流さず、ゴミ箱に捨てるってことなんです。

で、私は、水の国に行けば、水なんです。

ペーパーは使わないのです。

でも、そのリトリートには、もちろんトイレットペーパーを使う人もいます。

ていうか、ほとんどの人が使います。

トイレには、ペーパーを捨てるためのゴミ箱が用意されていますが、

毎朝、毎朝、そのゴミ箱は汚物のついた紙で溢れていまして。

トイレは15室あって、私と、もう一人のおそらく欧米人であろう女性と2人が担当で、

1日交代で、7室掃除する日と、8室掃除する日にしようと、本当は目をあわせてもダメなのだけど、

アイコンタクトと身振り手振りで決めました。

私はカルマヨガのレクチャーをインドのヨガクラスで受けていたので、

前向きに取り組もうと思ったのですが。

とにかく、汚い!

その汚物つきペーパーを集めて、焼却場に持っていくのが、一番つらくて。

エコな考えのもと、ビニール袋とかないのです。

だから、新聞紙を広げて、そこに、だーっと使用済みペーパーを集めて、

ゴミ箱からあふれでた分も集めて、

くるんで、

焼却場に持っていく。

私のマインドは、

マインドフルネスからは程遠く、

なんで私がトイレ掃除なの?

(到着が遅くてトイレ掃除しか残ってなかっただけ)

こんな仕事、日本でやったら、お金もらえるのに、なんで、ただで、こんな仕事せなあかんの?

(私が正直に思ったことです、こんな仕事って思ってごめんなさい)

私はトイレットペーパー使わないのに、

なんで、水の国で、ペーパー使う人らの後片付けせなあかんのよ!

せめてうんこちゃんが見えないように、紙くるんでよ!!!

もう、ゴミ箱なみに怒りがあふれでていました。

他の楽そうな仕事してる人達の穏やかな顔を見ると、

余計に腹がたって、

そりゃ足洗い場の水替えくらじゃ、マインドフルネスよね。

そりゃお花も浮かべるさ!

トイレ掃除、やってみろっちゅうねん!

お恥ずかしい。

はじめの何日かは、怒りしかなかったでしょうか。

瞑想したって、トイレのことを思うと、怒りがこみ上がってきて、

つられて、ネガティブな思い出とか、

思いとかがぐるぐる渦巻いて。

もう、トイレ掃除のせいで、せっかくのリトリートが台無し!

って思ってました。

そしたら、今までつらいながらも、もう一人のトイレ掃除の人も頑張ってたから、

私もなんとかやっていたのですが、

ある日、掃除時間に姿を見せず、

とうとうギブアップ?

やっぱり欧米人には無理なんよねとか、(私は当時も今も、人種差別は最低だと思っています)

私も無理って言いにいこうかなって思って、

彼女の担当するはずの、トイレの前を通ると、

なんと、掃除が終わっていた。

そっか、朝ごはんを早めに切り上げて、

みんながトイレを使う前に掃除終わらせたんだ。

朝ごはんの後、トイレは混む。

その時間帯が掃除時間だから、

なんかよけいに、ややこしい気持ちになってた自分。

自分の食事を早めに切り上げて、みんながトイレを使う前に掃除を終わらせることにした彼女。

そんな彼女を勝手にギブアップしたと思った私。

カルマヨガ、、、。

自分が何を思い、何を感じ、何を考え、その作業をしているのかを観る時間。

いま ここ に気づく時間。

私はただただ不平不満と怒りに、支配されていた。

欧米人の彼女が、私をはっとさせてくれた。

それ以来、私は淡々とトイレ掃除をしました。

汚いトイレの使い方を見ても、いちいち反応せず、

淡々とキレイにしました。

そしたらみんなが、トイレをキレイに使ってくれるようになりました。

前に行ったアシュラム(インドでヨガなどを習う宿坊、修道院みたいなところ)で、インストラクター養成コースをしていて、

そこでそのコースをとっている人と、カルマヨガの時間で、同じ場所の掃除の担当になったことがあったのですが。

私はアシュラム初日で、どうやって掃除したらいいですか?って聞くと、

こんなの、適当にこーやって、

はい!終わり!これがカルマヨガさ、はははって。

え?この人がヨガの先生になるの?って思った。

私はあの時、彼を批判したけど、私も彼と変わらないやん。

自分を観る、本当にいい機会を与えてもらいました。

ビーチのゴミを無償で拾うって、どんな気分になって、何を思うのでしょう。

AWJI BEACH YOGA は、5月25日から10月12日までの、第2、4土曜日の日没の時間帯に開催されます。

詳しくはこちら。

特別開催で、5月19日に、島の食卓さんとのコラボ開催があります!

オーガニックマーケットと、ヨガ、楽しそうです♪

色々書きましたが、ゴミ拾いはちょこっとだし、気楽な気持ちで楽しみに来てもらえたらと思います(^^)

そのリトリートが終わったあと、10日間の沈黙を破って、

一緒にトイレ掃除をした彼女が私のところに駆け寄ってきて、

あなたのおかげで、トイレ掃除、続けることができました。

ありがとうって。

すごいつらかったって。

言いに来てくれました。

私もですって言って、

2人でおいおい泣きました。

世界中の公共のお手洗いを、掃除して下さっている方々に感謝。

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