ヨガをめぐる旅のはじまり7|ヤマ・ニヤマとは

1年近いリシケシュ滞在のあと、魂の科学を抱えて、山小屋で働き始めた私。

 

小屋仲間にヨガを教えながら、ひたすら読む、分厚いヨガの本。

 

私の、初めてのヨガの教科書だった。

 

たましいのかがく

 

なんて、なんか怪しい響きと思いながらも、

 

読み進めていくと、

 

いかに自分が、ヨガについて何も知らなかったか、

 

いかに自分が、ヨガの大切な部分を知らず、アーサナ(ヨガのポーズ全般のこと)ばかりに目がむいていたかを痛感しました。

 

ヨガは、魂の科学なんだ。

 

素直にそう思えました。

 

ヨガを始めて1年。

 

やっと私は、ヨガの八支則に出会い、

アーサナの前段階とも言われる、

 

ヤマ(しないほうがいい事)

 

ニヤマ(したほうが良い事)

 

に感銘を受けました。

 

そっか、

 

そうだったのか、、、

 

 

こんなにも大切なことを知らずに、

 

シルシャアサナ(頭立ちのポーズ)ができたって、、、。

 

簡単にヨガの先生になろうなんて、

ヨガの世界はこんなにも深く、神聖なのに、、、。

 

 

 

この、魂の科学を書いたお坊さんは、84年間、ヒマラヤで修行したそうな。

 

 

84年間、、、。

 

 

私は今、ヒマラヤに行きたいとは思えない。

 

でも、やっぱりヨガって素晴らしいって思う。

 

もっと勉強したい。

 

私は今まで、バンドやってみたり、DJやってみたり、芝居やってみたり、

 

リュックひとつで日本に帰らない日々を送ってみたり、海外青年協力隊に行こうとしてみたり、

 

楽しいけど、あまりに風まかせで生きてきていて。

 

ここで、ヨガもやめてしまうと、自分は一生フラフラするのではないかという気持ちと、

 

何故だか、ヨガだけは続けたいという強い気持ちがありました。

 

未だにそうですが、

 

まずは、ヤマ、ニヤマ。

 

ヨガの八支則、全てが同等に大切だと説く先生もいらっしゃって、

 

そうだとも思うのですが、

 

 

ヤマ、ニヤマがあってのアーサナなんだと私は思っています。

 

 

⚫Yama ヤマ 禁戒

しないほうがいい事

 

1.Ahimsa アヒムサ

 

非暴力

 

苦痛を引き起こさない

 

2.Satiya サッティヤ

 

正直

 

嘘をつかない

 

3.Asteya アステイヤ

 

不盗

 

盗まない

 

4.Brahmacharya ブラフマチャリヤ

 

禁欲

 

性エネルギーは生命エネルギー、浪費しない

 

5.Aparigraha アパリグラハ

 

不貪

 

貪らない

 

⚫Niyama ニヤマ

 

訓戒

 

したほうが良い事

 

1.Shaucha シャウチャ

 

清浄

 

清潔に保つ

 

2.Santosha サントーシャ

 

知足

 

満足を知る

 

3.Tapa タパス

 

苦行

 

苦痛を受け入れて、それを引き起こさない

 

4.Swadhyaya スヴァディアーヤ

 

読誦

 

真実が書いてある書物で勉強する

 

5.Ishwara-pranidhana

イーシュワラ・プラニダーナ

 

信仰

 

大きな存在を信じる

 

 

以上を、

 

心、言葉、行動のレベルで実践していく。

 

 

ヨガを学び始めて15年。

 

 

未だ、ヤマ、ニヤマを実践する難しさ、その教えの大きさに、

 

圧倒させられるばかりです。

 

ぱっと見ると、シンプルに見えますが、これがなかなか深い教えでして。

 

自分の言葉で一つづつ、解説できるようになりたいです。

 

頑張りすぎたり、頑張らなさすぎたり、

 

食べ過ぎたり、食べなさ過ぎたり、

 

言葉にださなくても、心の中で自分や他人を批判したり、

 

これ、全部、非暴力を守れていない状態です。

 

と、言いながら、

 

私、昨日の夜、お腹いっぱいご飯食べた後、アイスクリームを食べてしまいました。

 

 

食べてしまった。

 

 

~してしまったって考えるのが、すでにアウト。

 

アウトって思うのが、これまたアウト。

 

 

ね、なかなか深いでしょ。

 

ヤマ、ニヤマ。

 

 

続いて、

 

Asana アーサナ(座法、みなさんのイメージする色んなポーズ)、

 

Pranayama プラーナーヤマ(調気法、呼吸法)、

 

Pratiyahara プラティヤーハーラ(制感)

 

Dharana ダーラナー(集中)

 

Dhyana ディアーナ(瞑想)

 

Samadhi サマーディ(三昧)

 

と、全部で8つ。

 

ヨガの八支則、アシュタンガヨガと言います。

 

よく、Shri K.Pattabhi Jois氏のアシュタンガヨガと混同される方がいます。

 

なので最近は、アシュタンガヴェニヤサヨガとか、ヴェニヤサフローヨガなどと言われることが多いです。

 

とにかく、ヨガの八支則を胸に、

 

山小屋を後にし、私はまた、インド、リシケシュへと旅だったのでした。

管理人トゥルシ

ヨガ・アロマ・タイ古式マッサージ、癒しサロンTulsiのあきこです。
バックパッカーとして世界を歩き、国際結婚→離婚後、シングルマザーとして淡路島で小さな暮らしを営んでいます。
一杯の、読むハーブティー。
日々のヨガっぽい気づきや、心と体をやさしく整えるヒントをゆるりと綴っています。

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